甲府市女性市民会議(六期生)は、男女がともに生きるまちづくりを目指し策定された「こうふ男女参画プランに基づき、平成14年2月から2年間にわたり学習活動を行った。

「人権の尊重と男女平等の意識づくり」「まちづくりへの男女共同参画」「ともに生きるための福祉環境づくり」「生涯を通じた健康づくり」を基本テーマに4つの班に分かれ、それぞれ自主的実践活動を展開した。
2年間の集大成を「班活動報告書」(甲府市女性市民会議発行)にまとめ発表した(2004.02)。以下は、平嶋恵子が参加した3班の活動報告、「班活動報告書」からの抜粋である。

●甲府市女性市民会議第六期生3班メンバー(50音順)
青沼能婦子・飯島たみ子・\守正子・三枝晶子・志田澄子・下出幸子・鷹野かつ子・丹後つる代・永井直江・中村律子・西山治美・平嶋恵子(班長)・三井早苗

ともに支えあい 楽しく 元気に 美しく 06

活 動 の 内 容
5.大洋村元気づくり「健康文化の創造」「寝たきりゼロを目ざして」
2003年11月21日 / 茨城県鹿島郡大洋村
医療費や介護費の増嵩は村財政や地方行政の大問題

自然環境を活用し

楽しみながら健康づくり…

(健康施設「とっぷ・さんて大洋」全景)

大洋村の取り組みを新聞で知り、是非行ってみたいという班員の希望で、見学の申し込みを平成15年の3月にしました。しかし見学が殺到し、やっと11月末に予約が取れました。期待を胸に9人で茨城県の大洋村に出掛けました。

ここの特徴は寝たきりゼロをめざして「大腰筋」に着目していることです。そしてはっきりとした良いデータや結果を出し、公表しています。

村は、ふるさと創生事業を機に“健康づくり”の展開を図って14年目になります。特に平成8年からは筑波大学先端学際領域研究センター(TARA)・大洋村健康増進課及び財団法人大洋健康づくり財団(とっぷ・さんて大洋)の共同事業で学術的な研究と行政の栄養指導および実践的な運動を融合させた健康づくりの取り組みをしています。

身体の測定調査内容は8項目で、「筋量」「筋力」「脂肪量」「骨密度」「動脈の柔軟性」「平衡機能」「歩行姿勢」「ライフスタイル調査」で運動指導後における身体機能の変化を把握するための基礎データとしています。

自分で測定きるものは自ら数値を記録します。自分自身で記録することにより効果や変化が確認でき健康意識が高まり次への意欲が湧きます。また医学的に身体内部はMRIで6ヶ月に1度調査をし、免疫力の調査などのメディカルチェックも2週間に1度行っています。ここではデータ数値の掲載はいたしませんが、その成果

(1) 大腰筋 (※注1) が強化された(筋力・筋量の増加で転倒減る)
(2) 大動脈派速度の増加(血管の若返り)
(3) 風邪の菌などに対する抵抗力アップ(免疫能増加)
(4) 老人の体力向上(老人医療費の軽減ができた)

などの成果が上がりました。

運動内容は筋力トレーニングが主でチューブを使った「足のスイング運動」「スクワット」「椅子に腰掛けてのひざの曲げ伸ばし運動」などで大腰筋を鍛える運動です。運動を継続的行うことで身体機能が確実に維持・増進されます。

年齢に関係なく筋量が復活することを知ったことは、私たちの大きな励みになりました。実際70歳の男性が40歳代相当の大腰筋量になり、寝たきりの方でも正しい指導により起き上がって歩行可能にもなることが分りました。これこそ「寝たきりゼロ作戦」の近道です。

また、施設内には動物セラピーのために馬を飼育したり、陶芸館での作品づくりで指先の訓練なども行っています。高齢者ばかりでなく、障害者や小.中.高校生のこころの悩みにも効果が期待でき村全体で健康志向が高まっています。

(※注1)大腰筋
上半身と下半身をつなぐ唯一の筋肉。
体の深部にある筋肉で姿勢の維持や大腿部を引き上げるときに働く筋肉。
体全体のバランスに大きく関連する。大腰筋の強化が寝たきり予防につながる。

まとめと感想

大洋村は「健康」を広義で捉え、村づくりの基本理念にしています。身体の健康づくりはもとより「産業」「地域社会」「自然」等を「健康」の視点から捉えた施策を展開しています。

「ひとが かがやき まちがきらめく TAIYO」福祉や高度医療などに頼りがちな高齢者も「自分の健康は自分で守り、健康寿命をのばし、充実した日常生活を送り自己の価値観を達成する為の最適な状態を作りだす」このことに力を入れ、村自体も「健康」になるように・・・と努力しています。

この村全体の意識の高揚と「健康づくり」への取り組みを社会全体に広め研究結果を学会発表や地域社会へ多く公表をしようとしています。

医療費を例にあげると大洋村で年間数千万円の削減ができています。これが県全体、国全体に広がればすばらしいことです。この医療経済面に見られる効果は、人々がそれだけ健康になっているという表れであり、わが国の社会活力の増大も期待できるのではないかと考えます。

我々の考え方をネガティブな福祉の充実から視点を変え、ポジティブな健康づくりへ。 今・・・力点のシフトが必要・・・です。



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