甲府市女性市民会議(六期生)は、男女がともに生きるまちづくりを目指し策定された「こうふ男女参画プランに基づき、平成14年2月から2年間にわたり学習活動を行った。

「人権の尊重と男女平等の意識づくり」「まちづくりへの男女共同参画」「ともに生きるための福祉環境づくり」「生涯を通じた健康づくり」を基本テーマに4つの班に分かれ、それぞれ自主的実践活動を展開した。
2年間の集大成を「班活動報告書」(甲府市女性市民会議発行)にまとめ発表した(2004.02)。以下は、平嶋恵子が参加した3班の活動報告、「班活動報告書」からの抜粋である。

●甲府市女性市民会議第六期生3班メンバー(50音順)
青沼能婦子・飯島たみ子・\守正子・三枝晶子・志田澄子・下出幸子・鷹野かつ子・丹後つる代・永井直江・中村律子・西山治美・平嶋恵子(班長)・三井早苗

ともに支えあい 楽しく 元気に 美しく 02

活 動 の 内 容

1.「甲府市高齢者支援計画」の学習会
2003年7月9日 於:甲府市男女共同参画センター 甲府市福祉部総務課


「福祉」とは、幸福を追求すること又はその実現に向けて努力する過程

つまり、日常生活上の社会的経済的な欲求だけでなく、文化的な欲求などを含む幸福の追求、及びその実現のための社会的な支援やその努力の過程。

※老人福祉法では「老人は、老齢に伴って生ずる心身の変化を自覚して、常に心身の健康を保持し、又は、その知識と経験を活用して、社会的活動に参加するよう努めるものとする」と定めている。

すなわち、高齢者は、自己の幸福の追求のため、権利を行使するだけでなく、自らもそのために自立すると共に、社会連帯すべき義務を負う。

「高齢者の現状」
甲府市の平成14年4月10日現在の高齢者の分布は、中央部に多く周辺部がやや少なくなっています。在宅要介護高齢者数は65歳以上の高齢者全員を対象とした調査の結果、寝たきり高齢者及び虚弱高齢者は減少傾向にある反面痴呆性高齢者は増加し、平成10年と比較すると約2.2倍になっています。

甲府市では以上のような状況により次のような計画を策定しています。

「高齢者支援計画」
老人保健法と老人福祉法による「甲府市高齢者保健福祉計画」と介護保健法による「甲府市介護保険事業計画」とで構成しています。

「高齢者支援計画の基本理念」
この計画は、高齢化社会に対応するため行政が行う公的サービスの目標を定め、その推進を図っていく「公助」の計画を基本に置いていますが、自分でできることは自己努力する「自助」、住民が互いに力を合わせて助け合っていく「共助」が相まって高齢化社会が成り立ちこれらの役割分担がバランスよくとれた「生き生きとした活力ある高齢社会」の構築を目指しています。

(1) 高齢者保健福祉計画と介護保健事業計画

「高齢者保健福祉計画」は、介護保険とそれ以外のサービスを組み合わせて、健康づくり、介護予防、生きがいづくり、地域での支え合い等、高齢者全体の福祉の向上を目指す計画であり、「介護保険事業計画」は、介護保健サービスの見込み量とその確保策、制度の円滑な運営に向けた内容等を定める計画です。(詳細は省略)

(2) 甲府市アンケート調査による高齢者の状況(抜粋)

平成14年介護認定者を除く65歳以上の1000名を無作為に抽出し、高齢者世帯の状況やサービスの利用状況や利用意向などについてアンケート調査を行いました。(甲府市のアンケート調査による)

ア.世帯状況に関する質問
「ひとり暮らし」「配偶者とふたり暮らし」「高齢の親や兄弟などと同居」の合計は約6割で、高齢者だけで暮らしている人が半数を超えています。

イ.住居に関する質問
住まいでの不満は、古くなっているのがトップですが、トイレの改修、手すりの取付、段差の改修など室内の整備を行っています。

ウ. 生活に関する質問
男性は、掃除・洗濯・食事の準備に困難を感じ、女性は一人での買い物に出かけることに困難を感じる。社会的交流は女性の方が活発です。

エ.健康状態に関する質問
高齢者の約9割は健康です。健康について知りたいことは、「運動の方法」「生活習慣病にならないための工夫」「痴呆の予防」などが上位です。

オ.生きがいに関する質問
前期高齢者は「働くこと」「趣味の活動」「自治会活動」の順で、後期高齢者は「趣味の活動」「老人クラブ活動」「働くこと」の順です。また、生きがいを感じていることは、前期、後期高齢者とも「趣味の活動」「働くこと」「学習や教養を高めるための活動」の順で、さらに後期高齢者は「老人クラブ活動」の順となっています。

(3) 計画の施策体系と概要

ア.健康づくりの推進
甲府市では、「甲府市保健センター」を市民の健康づくり、各種検診、健康管理の相談等を行う拠点と位置づけ、保健師、栄養士等が中心となってさまざまな保健事業を推進しています。
今後は、生活習慣病などの一次予防を行っていくため、保健、医療、福祉のネットワークの整備を推進し、疫病予防の充実を図っていきます。

イ.介護予防・生活支援サービスの充実
高齢者やその家族等に対して介護予防・生活支援サービスの提供を行い、要援護状態にならないよう高齢者等の自立と生活の確保を図っていくことが大変重要です。
また、在宅介護支援センターの更なる活用を図りながら、自治会連合会、民生児童委員協議会、老人クラブ等の関係機関等と協働しながら、市民サービスの情報提供等に努めていきます。

ウ.生きがいづくりの推進
働くことや趣味の活動、学習や教養を高めるための活動などに、多くの高齢者は生きがいを感じています。このような状況を踏まえ、高齢者の一人ひとりに合った就労の促進や生涯生活の場などを広く提供していきます。
また、高齢者の豊かな経験・知識などを活かした社会参加活動への支援を行うとともに、高齢者協同組合など民間活動の調査研究や情報提供等も行っていきます。

(ア) 生涯学習機会の拡充
  ・高齢者教室(生涯学習の推進)
(イ) 社会参加活動の促進
  ・老人クラブ活動助成事業
  ・老人憩いの家整備費補助事業
  ・老人農園設置事業
  ・老人無料入浴事業
  ・ゲートボール場等整備費補助事業
  ・ボランティア活動推進事業
(ウ) 就労の促進
   ・シルバー人材センターの充実
   ・高年齢者職業相談事業
(エ) 拠点施設の整備・充実
  ・福祉センター事業
  ・交流サロンの整備
(オ) ふれあい交流の支援
  ・ことぶきデイルーム開放事業
  ・地域福祉活動への支援
  ・生涯スポーツの推進事業 

エ.痴呆性高齢者対策の充実
痴呆には、脳血管性痴呆とアルツハイマー型痴呆が代表的で、最近では後者が増加しています。市では、保健、医療が連携し、痴呆についての意識啓発や相談、情報提供を図るとともに、痴呆の発症予防と早期発見、早期対応等に努めています。
また、生きがいづくり事業などによる閉じこもり等の防止とともに、痴呆性高齢者グループホームの整備を促進するなど痴呆性高齢者と家族に対する支援の充実が必要で、成年後見制度や地域福祉権利擁護事業など、痴呆性高齢者の権利擁護のための取り組みも進めています。

オ.地域支援体制の構築
福祉部に福祉総合相談窓口及び基幹型在宅支援センターを設置し、市内に設置された地域型在宅介護支援センターでは、在宅介護に関する相談に応じ、介護に必要な保健福祉サービスや介護保健サービスが適切に受けられるようにしています。高齢者が継続的に援助を受けることができるよう地域支援体制の構築や、高齢者自身が生きがいを感じ、社会の一員として地域へ貢献していくよう活力ある高齢社会の創出に努めています。

カ.施設福祉の充実
介護保険の導入にともない、老人施設は、介護保健サービスの対象となる介護保健施設とそれ以外の施設に区分されました。
多くの高齢者が自宅での介護を希望していますが、介護保険の適用を受けず、住み慣れた地域でいつまでも健康でいきいきと暮らすことが本来一番望ましい姿です。しかし、身体上若しくは精神又は環境上の理由及び経済的理由により、居宅において養護を受けることができず、施設に入所を希望する高齢者も多数存在しています。このような高齢者のため、今後も養護老人ホームや軽費老人ホーム(A型、B型、ケアハウス)の整備の促進を図っていきます。また、入所施設において充実した生活を送れるよう、施設職員の資質向上にも努めています。

まとめ

この計画期間は平成15年度を初年度に平成19年度を目標年度とする5年です。また、3年ごとに見直し策定をします。甲府市のアンケートに見られるように、健康について知りたい項目では、「運動の方法」を知りたいが1位でした。班活動を始めるにあたって、自信と確信を得た1日でした。



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